以前、パンフレットか何かを見てからずっと心の片隅にのこっていて、一度行ってみたいと思っていた高山寺へ行ってきました。
紅葉の名所 高雄
嵯峨野の鳥居本から嵐山・高雄パークウェイを抜けると高雄に出るので、嵯峨野の北側に位置するイメージでいましたが、京都市内からは右京区の天神川を北上し御室のあたりから国道162号(通称:周山街道)を北上するほうが楽に到着できます。本来は高雄、槇尾、栂尾を見て回るには徒歩でハイキングしたほうが色々な発見があるのでしょうが、今回は車で出かけてきました。この高雄、槇尾、栂尾は三尾と呼ばれ紅葉の名勝です。昔バイクに乗っていた頃に高雄を訪れたことがありましたが、ものすごい渋滞に悩まされた記憶があります。車で行く場合は、なるべく早朝に行くほうが賢明かもしれません。
世界遺産 高山寺
高山寺は17か所の神社・仏閣から構成される「古都京都の文化財」の一つです。「古都京都の文化財」に選ばれた理由が国宝建造物を有していることなのですが、鎌倉時代の建物とされている高山寺の国宝建造物「石水院」はなんと800円の拝観料で自由に中に入れるのです。
本当かなあ。あの建物は模型だったのではないかと思ってしまう程です。
しかも部屋の中にはうさぎとカエルが相相撲を取っている絵「鳥獣人物戯画絵巻」が展示されていました。
この時になってようやく小学生の頃、歴史の教科書か何かで見た寺なのかと気付きました。この「石水院」を横から眺められる部屋が茶室になっていて、抹茶を菓子を頂きました。
茶室 遣香庵
「石水院」の北側には遺香庵という茶室がありました。
苔むした庭の中に質素な建物がありこれが遺香庵のようです。
先程の抹茶と菓子はできればこちらで頂けたほうが趣があるなと思いますが、何か事情があるのでしょう。
台風の被害
パンフレットによると、「石水院」・「遺香庵」の他にも「金堂」や「開山堂」などの見どころがあるようですが、2018年11月末現在はこれより北側の境内に入ることは出来ませんでした。「遺香庵」の直ぐ上の道を大きな木が倒れて塞いでいました。
今年の夏は京都地方を直撃した台風が2つありましたが、特に台風21号は凄まじい風で京都のあちこちの名所を壊してしまいましたが、ここ高山寺もその被害を受けていたようです。今回は残念ながら「金堂」や「開山堂」は拝観できませんでした。
記憶に残っていた場所を発見
「遺香庵」を出てきて元に来た道を戻ろうとしましたが、もう一つ道があるようです。後で知りましたが、麓の駐車場から上がってきた道が裏参道で、少し槇尾寄りの周山街道から直接上がって来る道が表参道のようです。この表参道にある石灯籠と菱形の飛び石が並んだ風景が、長年記憶に残っていた場所だったのです。
記憶ではもっと赤い樹上の紅葉と菱形の飛び石の周りにも赤々とした落ち葉が印象に残っていますが、今回もまだ青もみじが目立っていました。もう少し日数が経ったら、あの記憶に残った真っ赤な紅葉になるのでしょうか。他の参拝者のかたがたもこの表参道を見に来られていて、なかなか人通りが途切れませんでしたが、誰もいなくなった瞬間を待って写真に収めました。
帰ってきてからパンフレットなどを見直してみると、次回訪問する時はバスで行って、高雄、槇尾、栂尾を歩いて散策してみたいと思っています。