今回は城南宮の「曲水の宴(うたげ)」を見てみました。
「曲水の宴」の由来
日本書紀にも記載があり、宮中儀式からやがて公卿文人の遊び、後には大名・町民の曲水の宴として、それぞれに楽しみ遊ばれてきたそうです。(城南宮チラシより)
曲水の宴式次第
※以下は城南宮のチラシに記載されていた式次第です。
歌題拝見
所役歌題を歌人に進む 歌人拝見一揖す
水辺著座
歌人各々遣水(やりみず)の座に著き 詠歌の用意をなす 白拍子の舞:楽人楽を奏し今様歌をうたう
流觴曲水
童子 盃に酒を満たし羽觴を流す
一觴一詠
歌人 各々最初の羽觴を見送り 和歌をよみ短冊にしたたむ
神酒拝戴
歌人 流水の羽觴をとり盃をいただく 童子 歌人の短冊をあつめ供物案に捧ぐ
披講(和歌朗詠)
朗読者 披講の席にすすみ朗詠す 参宴者退下
羽觴
雀の形に作って頭部や翼などをつけた盃のこと。唐の李白の詩文に「羽觴を飛ばして月に酔う」とあって、盛んに盃のやり取りすることとも捉えられる。城南宮曲水の宴の羽觴は京都御所に伝わるものだそうです。
観覧ポイント
白拍子が舞う高座の正面方向には長椅子が設置され、早く現地に到着して場所を確保できればこの長椅子に座るのが一番よく観覧出来ると思います。長椅子の両端や後ろで立ち見となった場合でも、途中で席を立たれる人がいるので徐々に良く見える場所へ移動できます。特に途中で報道人が歌人のすぐそばまで入る時間が設けられておりこの時に絵にならないと思うのか席を立つ人が多かったです。ここで良い観覧場所へ移動できると後半に良い写真が撮れるかもしれません。曲水の宴は春は四月二十九日、秋は十一月三日に城南宮の平安の庭で執り行われます。