今、ハートの形の窓があるお寺として大人気の正壽院に行ってきました。
宇治田原の山里
正壽院は京都の南東の方角宇治田原町にあります。大阪枚方市又は京都京田辺市から国道307号線で信楽/甲賀方面に向かう途中にあります。宇治田原は宇治茶の産地としても有名です。宇治田原町内では田原川沿いに307号線も走っており、のどかな風景を楽しめます。宇治田原郵便局を過ぎると田原川から逸れて山道に入り始め、二つ目のトンネルを出たところで307号線を外れその下をくぐって、山道を登っていった先に正壽院があります。この辺りは本能寺の変の際に堺にいた家康が三河に逃げ帰った伊賀越えのルートでもあるようです。正壽院のすぐ前に約60台の車を止まられる駐車場もあり、やはり車で行くのが便利だと思われます。
まずは本殿にお参り(風鈴祭り)
駐車場から坂を登るとすぐに客殿がありますが、先に少し奥にある本殿にお参りします。今回のお目当ての1つ目、夏の間は本殿の入り口からたくさんの風鈴が迎えてくれます。風鈴祭りです。
約2,000個の風鈴が吊られているそうです。訪れた人々は皆風鈴の写真を撮っています。一通り風鈴を堪能したなら、本殿へ向かいます。それ程人が並んでいないのになかなか前に進みません。ここでは写経体験やヨガ体験の他、腕輪・数珠作り、風鈴絵付け体験が出来ますが、受付でその説明に時間がかかるようです。とりあえず私は本殿のお参りだけ申し込み。本殿のお参りにはお茶とお菓子のおもてなしが付いています。案内された座布団がひいてある席は、本殿を背中にして庭の風鈴が良く見える席でした。お茶は冷たいお茶でしたので暑い中おいしく頂きました。
席には本殿の拝み方を記載した説明書が置いてあり、お茶とお菓子を頂きながら読みました。ご本尊は十一面観音様です。50年に一度しか公開されないそうです。
猪目窓(いのめまど)
そしていよいよ、最初にあった客殿に戻ります。客殿はまだ新しい建物らしく、使われている木がまだ新しい木のようでした。最近猪目窓が急速に人気になってきているとはいえ、やはり交通の便が悪いせいかそれ程順番を待たなくてもすみました。ただやはりアベック客又は女性客が多いですね。猪目とは今でこそハート形と言ったほうがイメージがピンときますが、古来から伝わる日本伝統模様の一つだそうです。災いを除き、福を招く意が込められた模様です。
また客殿の天井には極彩色の160枚の画が見どころです。