10月も後半になり朝晩は少し肌寒く感じる季節ですが、この時期はお出かけには絶好の季節です。JR京都駅の一番北側のホームの西側にあるJR嵯峨野線で、普通電車で7駅目の嵯峨嵐山駅へ行くのが便利です。ただしこの電車は行楽季節は結構混雑します。
斎宮行列
「斎王」は、天皇が新たに即位するごとに伊勢神宮に遣わされた未婚の内親王又は女王のことだそうです。葵祭の斎王代はこの斎王の代理とされています。
今年(令和元年)は正に新たな天皇が即位した年なので相応しいイベントですね。またこの旅を「斎王群行」と呼ばれそれを再現したのが嵐山界隈で行われる斎宮行列です。
行列の行程
行列は、野宮神社を正午に出発してJR嵯峨嵐山駅、天龍寺前を経て、渡月橋を往復し、桂川沿いに遡って嵐山通船北乗り場に到着。そこで禊の儀や雅楽が奉納されます。私が現地到着し行列と合流したのは渡月橋を往復し終わったところですので、写真は渡月橋のあたりから雅楽奉納の場面です。
華やかな装束
「斎王群行」は飛鳥時代の天武天皇(673~686)の時代には既に確立され、室町時代の後醍醐天皇(1318~1339)のころまでの660年間遣わされたと云われているそうです。「斎王群行」には斎王の他、官人・女官なども同行したようです。
天武天皇とは大化の改新を起こした中大兄の皇子(天智天皇)の弟とのことです。行列の人々の衣装も華やかで雅な雰囲気があります。
牛車を曳く人達や武士も戦国時代とは違って平家か源氏を彷彿とさせるいで立ちですね。
参考)野宮神社 行事案内 斎宮行列